地域包括支援センターが担う役割とは

高齢者が地域で楽しく暮らせるように総合支援をするのが地域包括支援センターの役目です。
地域包括ケアシステムの拠点ともいえる場所であり、社会福祉士、ケアマネージャー、保健師などが連携をしながら高齢者の生活を総合的にサポートします。
若いころは元気だった人も、高齢になるとさまざまな身体の不具合に悩まされることが多くなります。
足腰が弱くなったり、脳機能が低下したりすれば、介護支援が必要になる可能性もあるでしょう。
また高齢化によって免疫力が低下してくれば、心臓病や脳血管障害、がんなどの発生率も高くなります。

高齢者が元気に生活するためには、十分な介護支援が欠かせないのです。
さらに病気予防も並行する必要があるため、保健師から生活指導を受けることも重要になります。
地域包括支援センターにはさまざまな専門家が在籍しており、高齢者の相談に対応しています。
介護に関する悩みを抱えた人の不安を解消し、適切な提案をするのも地域包括支援センターの役割です。

地域包括支援センターでは地域の介護サービスの質を向上させるために数多くの試みを実施しています。
介護施設の連携体制を強化して安定したサービスを提供する、高齢者の虐待を予防する、などの役割も担っているのです。
地域包括支援センターのスタッフは、高齢者が地域で快適に生活できるようにサポートを行っていきます。
要介護者になったからとすぐに介護施設への入居を即決するのではなく、住み慣れた地域で暮らし続けられるように工夫、提案するのが地域包括支援センターにとって重要な役割になるのです。